パンデミックとフェミニズムとアート

文: 嶋田美子3ページ
手書き文字: Yout (神奈川・主婦)

本レポートはクラウドソーシングサービスを利用し手書で文字起こししました。担当のYout氏による個人的感想が本文とは別に赤字で記されています。

執筆した人: 嶋田美子

アーティスト、美術史研究者。

1982年米国スクリップス大学卒。2015年、英国キングストン大学より博士号(美術史)取得。作品テーマは第二次世界大戦の文化的記憶と第二次世界大戦中での加害者・被害者としての女性の役割。表現方法は版画、ビデオ、パフォーマンス、リサーチ、アーカイブなど多岐にわたる。また美術史家、アーキビストとしても活動しており、研究対象は戦後日本の政治と芸術、オルタナティブ美術教育、フェミニズムなど。作品は、2019年あいちトリエンナーレ「表現の不自由展、その後」、MQウィーン「Japan Unlimited」展、2015年テルアビブでの「Beyond Hiroshima」展はじめ、国内外で展示されている。2019年、「松澤宥と諏訪のスピリチュアリティ」(「概念芸術とマテリアリティ」:Brill)を、2020年秋、「現代思潮社・美学校」(「The Red Years」:Verso)を出版。2017年より東京大学教養学部非常勤講師として戦後日本の美術、政治、フェミニズムについて講義。現在南房総在住。

オオタファインアーツ

手書きした人: Yout (神奈川・主婦 🇯🇵)

  • あなたについて教えてください

    Yout、神奈川県・主婦です。

  • このプロジェクトで得た報酬はどのように使いますか?

    生活費と欲しかったものを購入

  • 今、取り組んでいただいた文章についてどのような感想を持ちましたか?何か「得た」(またはその逆)ものはありますか?

    活動家の方々はすごいなと。 発信し、自分の考えを伝えるという行動を取れることが、うらやましくもあり、大変だとおもっているので。 現在と過去で活動が繋がっているのも知ることが出来たのは良かったです。

  • 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、お仕事が生活の中で何か変化はありましたか?

    主婦の前に就職活動をしていたんです。 説明会が延期になったり、求人数がぐっと減ったりして思うように活動できず、公的機関からもサポートがなくて大変でした。

  • パンデミックがきっかけとなって、新しい発見や出会いはありましたか?回答が「はい」の場合、それは何ですか?

    いいえ

  • 身近なコミュニティや広く社会において、自分の意思に反して「押し付けられている(そして従いたくない)」と感じたルールはありますか?回答が「はい」の場合、それは何ですか?いつ頃ですか?

    はい。 やはり“女性らしくあること”です。 一番最初、勤務していた会社(12年前)では、男性が多い職場でしたので、女性らしい発想を求められ、飲み会ではお酌したり… 早く結婚しろと言われたり、自分の意思を無視したことを言われ続けていました。

  • このレジデンスプログラムでは日本とオランダの「家父長制度」についても考えました。あなたの身近なコミュニティや社会では、「家父長制度」がどのように捉えられていますか?

    今のコミュニティでは「家の代表が父なだけ」という考えです。母であっても良いし、誰でもいい。たまたま父だと都合がいいから、それに準じている。 社会がそういうことが多いのでスムーズにことを行うのにもそれが楽、といったところです。

  • 上記と同じく「フェミニズム」については、どのように捉えられていますか?

    女性が“女性として”ではなく、“人として”選択したいものを選択してなにかを得る権利です。 この“何か”とはとてつもなく巨大な強い力ではなく、出産後のキャリアの道がなくなるのを、現状あると感じている場合、キャリアの道が平等に得られることです。 そして反面の見直しを“きっかけ”をつくり育児休暇を取るときに女性も男性も等しく休めるよう考えることを促すものとも考えています。

  • 「家(ホーム)」とは、あなたにとってどんな意味を持っていますか?血縁関係がない誰かを、それでも「家族」と呼べると思いますか?

    私にとっての家族はとてもバラバラです。 お互いを尊重し合えない、家が同じ、血が同じ、ただそれだけです。 なので新しく家族ができても、それぞれが違う方行を向き、たまに集まって過ごす、ただのコミュニティです。 血縁関係がない誰かがいたとして「そっかー」でおわります。なので“家族”と呼ぶと思います。

  • どんな場合や場所でも構いません。「ケア(気遣うこと、手を差し伸べること)」と聞いて、何を思い浮かべますか?何か共有したい経験があればお聞かせください。

    精神病を持つ人への支援です。 私自身うつ病(双極性障害)の治療中になります。精神病って理解されにくいし、恐いと思われがちだけれどパニックになっている時くらいで、普段はのほほんとしていたり、ぐったり休んでいたり、仕事休みの生活を家でダラダラしているのと大差ないです。 ただ情報や生きた人の経験を最初はつかみにくく、どうすべきか分からないです。あと人の理解を得られないので人や外が恐い、そういった場合の支援ってないし、病院のほかにも気軽に相談できると良いのになと思いました。 ガチガチの支援機関って行きたくないなぁと思ってしまうので。